月3,000円は安いのか、高いのか。見積書を前に手が止まるのは、金額を比べる物差しが社内にないからです。毎日、過去のメールを探し、同僚に「この件、返した?」と確かめているなら、その時間も今の運用にかかっている費用です。
問い合わせ管理ツールの予算は、売上の一律の割合では決めません。探す・確かめる作業の時間と返しそびれた問い合わせから上限を出し、その枠の中で、必要な人数・窓口数・機能を満たす構成の月額を比べます。追加料金、LINE公式アカウントなど別サービスの費用、導入の手間、契約条件、やめる条件まで1枚の予算表に並べると、社内で説明でき、翌年も見直せる金額になります。
RenRakuを提供する株式会社TechSyncが編集しています。情報確認日:2026年9月27日
「売上の何%」で決めない理由
ITツールの予算を調べると、「売上の何%まで」という目安に行き当たることがあります。ただ、問い合わせ管理ツールをこの比率で決めると、実際に必要な額とずれやすくなります。理由は3つです。
- 費用は売上ではなく、人数と窓口の数で動く。問い合わせ管理ツールの多くは、使う人数や、つなぐメールアドレス・LINE公式アカウントの数で料金が決まります。売上が伸びても、対応する人が同じなら費用は変わりません。売上が落ちても、人数を減らさなければ費用は下がりません。
- 同じ売上でも、1件の重みが違う。説明用の例として、月商500万円の会社が2つあるとします。「単価5万円の案件を月100件」の会社と「単価100万円の案件を月5件」の会社では、1件返しそびれたときの損失が20倍違います。比率で決めると、単価の高い事業ほど予算を小さく見積もりがちです。
- 翌年に見直せない。出典のはっきりしない比率を基準にすると、更新のときに「なぜこの金額なのか」を誰も説明できません。効いていない契約も、惰性で続きます。
代わりに使うのは、自社の受信箱と日々の作業の中にある数字です。導入後に同じ方法で測り直せば、効果があったかどうかの判定にもそのまま使えます。
最初に測るのは「返信そのもの」以外の時間
最初に測るのは、返信の文面を考える時間ではなく、その前後で情報を探したり確かめたりする時間です。問い合わせ管理ツールで減らせる見込みがあるのは、主にこちらです。
1週間だけ、次の5種類の作業に何分かかったかを記録してください。正確な原価計算より、何を減らしたいかを見つけることが目的です。
- 履歴探し:過去のメールやLINEのやりとり、添付ファイルを探し直す時間。
- 確認:「この件、誰か返した?」と同僚に聞く、聞かれる時間。
- 転記:LINEやメールの内容を、表計算や社内チャットに書き写す時間。
- 二重対応の後始末:同じ問い合わせに2人が返しかけた、または返してしまったときの調整。
- 返しそびれの発見:数日たって未返信に気づき、お詫びを添えて返す手間。
記録は、1回ごとに1行を足していく簡単な表で足ります。列は、下の例をそのまま使ってください。
【列】記録日/記録した人/窓口(メール・LINE・電話メモなど)/作業の種類(履歴探し・確認・転記・二重対応・返しそびれ)/かかった分数/そのときの状況(一言)
【記入例(説明用)】9月29日/Aさん/LINE/履歴探し/6分/先月伝えた見積もり金額を確かめるため、トーク履歴をさかのぼった
「そのときの状況」の欄は省かないでください。どの窓口の、どんな場面で時間が消えているかが分かり、ツールの候補を絞るときにも使えます。たとえば時間の大半がLINEの履歴探しなら、LINEとメールを同じ画面で見られるかが、選ぶときの条件になります。
記録が1週間分そろったら、次の2つをメモしておきます。
- 合計の分数:次の節で、上限を出す材料になります。
- いちばん時間を取っている作業の種類(1つだけ):無料トライアルで確かめる対象になります。
払ってよい月額の上限を、4つの数字で出す
上限は、ツールで取り戻せそうな価値の「一部」として置きます。価値は2つの方向から見積もります。1つは前の節で記録した時間、もう1つは返しそびれて失った問い合わせです。
- 時間の価値を出す。1週間の記録の合計を4倍して月の分数にし、社内の時間単価を掛けます。時間単価は、給与を労働時間で割ったおおよその額で構いません。
- 1件あたりの粗利を出す。受注単価に粗利率を掛けます。単価に幅があるなら、平均ではなく件数のいちばん多い価格帯を使います。平均は少数の高額案件に引っ張られ、上限を大きく見せるからです。
- 返しそびれ(対応漏れ)の件数を数える。直近3か月の受信箱をさかのぼり、次の2つを数えて3で割ります。返信しないまま終わった問い合わせと、返信が数日遅れて反応がなくなった問い合わせです。1件も見つからなければ、この項目は0円として進めます。
- 期待できる額の一部を上限にする。返しそびれのうち取り戻せる割合は、控えめに置きます。予算が合わなかった、すでに他社に決めていた、という問い合わせも混ざるからです。出てきた期待値のうち、どれだけを払うかを決めます。
いちばん大事なのは3番目の件数です。数えていない会社は、上限を決められないだけでなく、導入後に効果を判定することもできません。3か月後に同じ数え方をもう一度やると、最初に決めておきます。
数字を入れてみる(説明用の例)
受注単価20万円、粗利率40%の事業で計算すると、次のようになります。
- 1件あたりの粗利:20万円×40%=8万円
- 返しそびれ:3か月をさかのぼった結果、返せないまま終わった問い合わせが月平均2件
- 期待できる粗利:その半分を取り戻せると置けば、月8万円
- 上限の目安:初年度はこの4分の1から10分の1、つまり月2万円から8,000円
4分の1から10分の1という置き方は、この記事での例です。想定が外れても損が小さい範囲にとどめるためのもので、決まった相場ではありません。
時間の価値は、上限とは別の行に書く
時間の価値も同じ例で出しておきます。1週間の記録の合計が100分なら、月に約400分です。時間単価を2,500円と置けば、約1万7,000円分になります。この額は、返しそびれから出した上限にそのまま足さず、別の行に書きます。作業の時間が減っても、給与が減ったり売上が増えたりするとは限らないからです。
- 上限に含める分:残業代が減るなど、実際にお金が浮く見込みのある分だけ。
- 含めない分:浮いた時間を何に使うかを一言添える(例:「新人に任せられる範囲が広がる」)。
返しそびれが1件も見つからなかった会社は、この実際に浮く分が上限の根拠になります。
予算表を、6つの行に分ける
上限が決まったら、候補の費用をその枠に当てはめます。月額に12を掛けただけの表では、年度の途中で食い違いが出ます。次の6行を持たせてください。
| 行 | 書き出す内容 | 抜けたときに起きること |
|---|---|---|
| 基本料金 | 使う人数、必要な機能、契約期間を入れた月額の合計 | 1ユーザー単価だけを見て、最低契約人数や人数枠の分を見落とす |
| 追加料金 | 追加ユーザー、窓口の追加、容量、AIの回数など | 使い始めてから月額が膨らむ |
| 別サービス | LINE公式アカウント、メールサービスなど、今後も払い続ける費用 | 置き換わると思い込み、二重に払う |
| 導入の手間 | 設定、過去データの移行、社内説明に使う時間 | 初月の負担が重く、定着する前に使われなくなる |
| 契約条件 | 年間か月間か、税抜か税込か、途中解約と減員の扱い | 合わないと分かっても、年度末まで解約できない |
| やめる条件 | いつ、何がどうなっていなければ解約を検討するか | 効いていない契約を切る理由が作れない |
今年の予算には初期設定や移行の手間を含め、翌年の継続予算とは分けて書きます。最安の構成で契約してから必要な機能を足すより、最初から必要な構成で見積もるほうが、上限と比べやすくなります。
「別サービス」の行で見落としやすい費用
LINEで問い合わせを受けているなら、LINE公式アカウントの料金は問い合わせ管理ツールとは別にかかります。2026年9月27日に公式の料金ページで確認したプランは、次の3つです(いずれも税別)。
- コミュニケーションプラン:月額固定費0円(無料メッセージ200通)
- ライトプラン:月額固定費5,000円(同5,000通)
- スタンダードプラン:月額固定費15,000円(同30,000通)
予算で差が出るのは、通数の数え方です。公式ページでは、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数にカウントされないと案内されています。LINE公式アカウントの画面から1対1で返すだけなら、LINE側の固定費は0円のまま組める場合があります。反対に、友だち全員へのお知らせ配信を増やす予定があるなら、その分をこの行に上乗せします。
RenRakuから送ったLINE返信は、LINE公式アカウントの月間メッセージ通数に数えられます。無料の通数を超えると、LINE側のスタンダードプランでは追加料金がかかり、コミュニケーションプランとライトプランではそれ以上送れません。当月の残りはRenRakuの画面で確認できます。ツールから返す予定なら、月の返信数もこの行に見込みます。
メールも同じです。受信箱を1つにまとめるタイプのツールは、今のメールアドレスをつないで使います。そのため、独自ドメインのメールサービスの契約は多くの場合そのまま残ります。置き換わる費用と残る費用を分けて書くと、「新しく増える金額」が正しく出ます。
補助金を当てにする前に確かめること
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)の通常枠では、クラウド利用料も補助の対象です。主な条件は次のとおりです。
- クラウド利用料:最大2年分が対象
- 補助率:2分の1以内(条件により3分の2以内)
- 補助額:1プロセス以上の申請で5万円以上150万円未満
補助率2分の1なら、対象経費が10万円に届かないと補助額の下限に達しない計算です。
対象になるのは、事前に事務局の審査を受けて登録されたITツールだけです。検討中の製品が登録されているかは、公式サイトのITツール検索で確かめます。
公式サイトでは、交付決定前に発注・契約・支払い等を行った場合は、補助金の交付を受けられないと明記されています。
上限の判定は、補助が乗っている間の実質負担ではなく、補助が終わった後の月額で行ってください。申請の流れは士業事務所のDXに使えるデジタル化・AI導入補助金ガイドで整理しています。
課金の型で、人が増えたときの伸び方が変わる
同じ「月額いくら」でも、人が1人増えたとき、減ったときの動き方は製品によって違います。予算表の「基本料金」の行は、この型を確かめてから埋めます。
| 型 | 料金の決まり方 | 例 | 予算で気をつけること |
|---|---|---|---|
| ユーザー単価型 | 1人ごとに単価が加算される | Freshdesk(Growth)は1エージェント月19米ドル(年払い) | 人数に比例して伸びる。外貨建てなら為替でも動く |
| 最低契約人数型 | 単価×人数だが、下限の人数分がかかる | メールワイズ(クラウド版)スタンダードコースは1ユーザー月600円(税抜)で、5人から。3人で使っても月3,000円 | 少人数だと、単価表から想像するより高くなる |
| 定額+人数枠型 | 一定の人数までは定額で、超えた分を追加 | RenRakuのスタンダードは3人まで月2,980円(税抜)、超えた分は1人月500円 | 枠を使い切らない間は、1人あたりが割高になる |
| アカウント・通数型 | 人数ではなく、アカウントの月額固定費と配信の通数で決まる | LINE公式アカウント(コミュニケーションプランは月額固定費0円) | 配信量が読めないと、予算も読めない |
人数が増える見込みがあるなら、今の人数と、増えた後の人数の2通りで全候補を並べ直してください。単価で並べた順位と、自社の人数で合計した順位は入れ替わることがあります。見積書のどこを見れば各社を同じ条件にそろえられるかは、見積書のユーザー単価の見方で整理しています。3人・5人・10人での具体的な合計額は、問い合わせ管理システムの料金比較にまとめました。
もう1つ、表示価格が年払い前提の月額換算かどうかも確かめます。途中で人数が減る会社では、割引のある年間契約より、月額契約のほうが年間の総額が小さくなることがあります。その試算はSaaSの年間契約と月額契約の違いにまとめています。
RenRakuなら、人数と機能から試算できる
RenRakuは、LINE公式アカウントとメールの問い合わせを1つの受信箱にまとめ、チームで共有する問い合わせ管理ツールです。料金は定額に人数枠が付いた型で、表示価格はすべて税抜です。月間のメッセージ数と顧客カード数は、全プランで無制限です。
| 項目 | ライト | スタンダード | プレミアム |
|---|---|---|---|
| 月額 | 1,480円 | 2,980円 | 4,980円 |
| 含まれる人数 | 1人(追加不可) | 3人 | 10人 |
| 窓口(メール/LINE) | 1/1 | 1/1 | 5/3 |
| 容量 | 10GB | 50GB | 200GB |
| AIの回数(月) | 100回 | 300回 | 1,000回 |
人数を入れると、月額はこう変わる
追加ユーザーは、スタンダードとプレミアムで1人月500円です。自社の人数を入れた月額と、12か月の合計は次のとおりです(税抜。追加ユーザー以外の追加料金は含みません)。
| 人数 | 構成 | 月額 | 12か月 |
|---|---|---|---|
| 1人 | ライト | 1,480円 | 17,760円 |
| 3人 | スタンダード | 2,980円 | 35,760円 |
| 5人 | スタンダード+2人 | 3,980円 | 47,760円 |
| 7人 | プレミアム(スタンダード+4人と同額) | 4,980円 | 59,760円 |
| 10人 | プレミアム | 4,980円 | 59,760円 |
| 11人 | プレミアム+1人 | 5,480円 | 65,760円 |
1人あたりに直すと、スタンダードを3人で使えば約993円、プレミアムを10人で使えば498円です。6人ならスタンダード+3人で4,480円です。人数がこのあたりの会社は、窓口の数や必要な機能でどちらにするかを決めます。
人数より先に、機能でプランが決まる場合
- 入力フォーム・アンケートはプレミアム限定の機能です。使いたい場合は、プレミアムで見積もります。
- メールアドレスやLINE公式アカウントを複数つなぎたい場合も、プレミアムです。メールは5つ、LINEは3つまで含まれます。
- やりとりごとの担当者の割り当て、タスク(担当者と期限の設定)、AI連携(MCP)を使いたい場合は、スタンダード以上です。
- 1人で受けるだけなら、ライトでも受信箱とAI返信ドラフトは使えます。ただし人数は追加できません。
つまり3人の会社でも、入力フォームや2つ目の窓口が要るなら、プレミアムの4,980円で見積もります。人数だけで構成を決めると、契約後に足りない機能が見つかり、上限を超える原因になります。
「500円」は3種類ある
予算表の「追加料金」の行では、同じ500円でも中身の違う3つを分けて書きます。
- ユーザー追加:1人月500円(スタンダードとプレミアム)
- AI回数の追加:300回ごとに月500円(全プラン)
- メール・LINE窓口の追加:1口月500円(プレミアム限定)
容量の追加は100GBごとに月1,000円で、プレミアム限定です。ライトとスタンダードで容量が足りなくなったときは、プラン変更で対応します。
AIの回数が月の上限に達すると、止まるのはAI返信ドラフトとAI文章添削だけです。手動の返信やほかの機能は、そのまま使えます。容量の上限に達しても、受信したメールやLINEの保存は止まりません。止まるのは、添付付きの送信など、社内から新しくファイルを上げる操作です。
予算を決める前に知っておきたいこと
- 集計・分析レポートはありません。対応件数や返信までの時間は、画面では集計できません。効果は、時間の記録と返しそびれの件数を手で数え直して判定します。
- 無料プランはありません。14日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録は不要です。
- プラン変更・解約はいつでもでき、違約金はありません。申し込み・変更・解約など金額が動く操作は、代表者の権限で行います。
- 減らすときは、先に止まって知らせます。下位プランへ変更するとき、今の利用状況が変更後の上限を超えていれば、超えている項目を示して変更を止めます。データが自動で消されることはありません。
全社・複数部署など大人数で導入する場合は、エンタープライズも比較できます。プレミアムの上位プランで、通常の人数追加より費用を抑えられる個別見積もりです。人数・部署・窓口数を伝え、利用枠と契約条件を確認してください。
予算を決める最後の材料は、現場の試行
14日間の無料トライアルは、予算の仮説を確かめる期間として使います。導入前の記録と2週目の記録を並べ、予算表を実際の数字で埋め直します。
試用中は、契約予定のプランに関係なく、機能と上限がプレミアム相当で開放されます(AIの回数も月1,000回)。スタンダードで契約する予定なら、入力フォームや2つ目の窓口など、スタンダードに含まれない機能は使わずに試してください。そうすれば、契約後との差が出ません。
- 記録表の「そのときの状況」欄を見て、探し直しがいちばん多い窓口を1つ選ぶ。
- 導入前の1週間の記録を、比べる基準として手元に残す。
- その窓口のメールアドレスかLINE公式アカウントをつなぎ、普段返信している人が実際に使う。管理者だけが触っても、確認の手間が減るかは分からない。
- 未読・未返信・返信済の表示と、最後に返信した人の自動表示で、「誰か返した?」と聞く回数が減るかを見る。やりとりごとに担当者を決めると、一覧に担当者名が出る(スタンダード以上)。
- 2週目に、導入前と同じ記録表をもう一度つける。1週目は操作に慣れる期間として、数字の比較からは外す。
- 最終日に、予算表の6行を実際の数字で埋め直す。
| 見ること | 継続を考える | 見送りを考える |
|---|---|---|
| 探す・確認する時間 | 導入前の記録よりはっきり減った | ほとんど変わらない |
| 返しそびれ | 未返信の表示で、数日放置する前に気づけた | 表示を見る習慣がつかない |
| 引き継ぎ | 休んだ人の問い合わせを、別の人が履歴を見て続けられた | 結局、元の人に聞いてから返した |
| 費用 | 上限の内に収まる構成で足りた | 必要な機能を足すと上限を超える |
導入後に何が良くなれば継続するかを先に決めておけば、「安いから契約する」ではなく、使う理由のある予算にできます。定着しないまま元のメール運用に戻るパターンは、問い合わせ管理の導入が失敗する理由で整理しています。
稟議に出す予算メモと、販売元に確かめる質問
決めた上限と構成は、次のような1枚のメモにまとめます。社内の承認にも、翌年の見直しにも使えます。○の部分は自社の数字で埋めてください。
【件名】問い合わせ管理ツール導入の予算について
【目的】LINEとメールの問い合わせを1か所にまとめ、履歴探しと「誰が返したか」の確認を減らす
【現状】1週間の記録で、履歴探し・確認・転記に合計○○分(月換算で約○時間)。直近3か月で返しそびれた問い合わせは月平均○件
【上限】1件あたりの粗利○○円×月○件×取り戻せる割合○%=月○○円。この○分の1に、残業代など実際に浮く見込みの月○○円を加え、月○○円を上限とする
【構成と月額】○○プラン・○人・窓口○つで月○○円(税抜)。追加料金○○円、別サービス○○円
【初年度と2年目以降】初年度○○円(導入の手間を含む)、2年目以降は年○○円
【契約条件】月間契約/年間契約、途中解約と減員の扱い:○○
【やめる条件】導入3か月後の○月○日に、同じ方法で記録と件数を数え直し、○○が○○以下になっていなければ解約を検討する
最後の「やめる条件」を省かないでください。ツール代が膨らみやすいのは、高いものを買ったときより、要らなくなったものを解約しないままにしたときです。判定日と数え方まで書いておけば、レポート機能の有無に関係なく判定できます。
見積もりを受け取ったら、販売元に確かめる質問
料金ページだけでは埋まらない行は、申し込む前に販売元へ質問して埋めます。次の6つを問い合わせに貼り付ければ、予算表の「追加料金」「契約条件」「やめる条件」を埋める材料がそろいます。
1. 最低何人から契約できますか。1人増やす・減らすと月額はいくら変わり、減員が請求に反映されるのはいつからですか。
2. 表示価格は税抜・税込のどちらですか。年払いを前提にした月額換算ですか。
3. 初期費用や、設定・移行の支援に別料金はかかりますか。
4. 容量やAIの回数などが上限を超えたとき、止まる機能と追加料金の単位を教えてください。
5. 解約した後、データはいつまで保持され、どのような形で持ち出せますか。
6. 試用期間中に使える機能は、契約予定のプランと同じですか。
RenRakuの場合、5番と6番の答えは次のとおりです。
- 5番:解約またはトライアル満了の日から翌月末までデータを保持し、保持期限の14日前と3日前に予告メールが届きます。会社全体のデータは運営が書き出して渡す形で、利用者が自分で書き出せるのは顧客データなどの一部です。
- 6番:前の節のとおり、試用中はプレミアム相当で開放されます。
Freshdeskも、登録から14日間はEnterpriseプランを使えると案内しています。
予算は使い切るための枠ではなく、判断を止めないための線です。上限、構成、やめる条件の3つがそろえば、金額の大小に迷わず次の一歩を決められます。
気になる疑問
売上の何%をツール費用にすべきですか?
一律の比率では決めません。問い合わせ管理ツールの費用は売上ではなく、使う人数と窓口の数で動くためです。探す・確かめる作業の時間と、返しそびれた問い合わせの件数から上限を出し、その範囲で必要な構成の月額を比べます。
1人で問い合わせを受けている場合も、ツールに予算を割くべきですか?
1人なら「誰が返したか」の確認は起きないため、減らせるのは主に履歴探しと返しそびれです。1週間の記録でその時間が小さければ、今の運用のままでも構いません。RenRakuには1人用のライトプラン(月1,480円・税抜)がありますが、人数は追加できません。近いうちに人を増やす予定があるなら、スタンダードから見積もります。
見積もりは税抜と税込のどちらでそろえるべきですか?
どちらでも構いませんが、全候補を同じ条件にそろえます。税抜表示・税込表示・税の表記がない製品、米ドル建ての製品が混ざったまま並べると、順位が入れ替わることがあります。RenRakuの表示価格は税抜で、請求時に消費税が上乗せされます。請求書には、本体価格と消費税額が分けて記載されます。
無料で問い合わせ管理を始める方法はありますか?
LINE公式アカウントのコミュニケーションプランは、月額固定費0円です。LINEチャットの送受信は、メッセージ通数に数えられません(2026年9月27日に公式ページで確認)。ただし、履歴探しや「誰が返したか」の確認の手間はそのまま残ります。記録をつけて、その時間が許容できるかで判断します。RenRakuに無料プランはなく、14日間の無料トライアルがあります。
途中で人が増えたら、予算はどう組み直しますか?
予算表の基本料金を、増えた後の人数で計算し直します。RenRakuのスタンダード・プレミアムは1人月500円(税抜)で、50人分まで追加できます。6〜7人ならプレミアムの10人込みとも比較します。全社・複数部署で導入する場合は、通常の人数追加より費用を抑えられるエンタープライズの見積もりも取ります。利用枠と契約条件を同じ予算表に並べて判断します。
確認した公式情報
情報確認日:2026年9月27日。料金・機能・利用条件の最新情報は各公式ページでご確認ください。本文の運用・試算・数値は説明用の例で、導入の効果を保証するものではありません。