yaritoriの料金で最初に確認すべきは「〜」と「最低2人」の2つ
メール共有ツールを比べていて、yaritoriの「1,980円〜」という表記を見ると、まず月2,000円弱で始められるツールという印象を持ちます。ところが自社の人数を当てはめて見積もりを立てようとすると、そこから先の数字が出てきません。公式サイトに載っているのはプランごとの価格ではなく、下限の単価だけだからです。
yaritoriの料金ページ(2026年8月24日確認)に掲載されている数字は3つに絞られます。「1,980円〜 ※1ユーザー/月額」、「初期費用は完全無料」、「最低契約期間なし」。そしてもう1つ、見積もりに直接効いてくる条件として「最低利用人数 2人から」が明記されています。プラン名と各プランの金額は「詳しい料金表は資料でご確認いただけます」として、サイト上では公開されていません。あわせて「メールアドレス・基本機能の使用数で料金プランが異なります」という注記も置かれています。
この記事では、公表されている「1,980円」が全ユーザーに適用される最も安く見積もった前提で人数別の月額を計算し、定額制のツールと実額で並べます。目的は、資料請求の前に「自社の人数だとどのくらいの桁になるのか」「どの人数から人数課金が不利に振れるのか」を把握しておくことです。ツール選定の判断軸そのものは問い合わせ管理システムの選び方で整理しています。
先に結論を1行で書くと、人数課金は「人数×単価」で直線的に増え、定額制は人数枠の中では横ばいです。したがって「何人から割高になるか」は、比較相手の定額プランに何名まで含まれるかで決まります。RenRakuのスタンダード(月2,980円・税抜/3名まで)を基準にすると、yaritoriの公表下限で計算した金額は2名の時点で月980円上回り、10名では月14,820円の差になります。
目次
yaritoriの料金として公表されている数字(2026年8月24日確認)
試算に入る前に、事実として確認できる範囲を線引きしておきます。yaritoriはOnebox株式会社が提供するメール共有・問い合わせ管理ツールで、料金ページに掲載されている情報は次のとおりです。
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| 価格表記 | 1,980円〜 ※1ユーザー/月額 |
| プラン名・プラン別価格 | サイト上では非公開(「詳しい料金表は資料でご確認いただけます」) |
| 税抜/税込 | 記載なし |
| 初期費用 | 完全無料(0円) |
| 最低契約期間 | なし |
| 最低利用人数 | 2人から |
| 無料トライアル | 7日間 |
| プランが分かれる条件 | メールアドレス・基本機能の使用数で料金プランが異なる |
ここから読み取れることが2つあります。1つは、1,980円は「一番安いプランの、1ユーザーあたりの価格」であって、必要な機能やメールアドレス数によっては単価が上がる可能性があるということです。「〜」はその含みを持たせた表記です。もう1つは、1人だけで契約する構成は想定されていないことです。最低利用人数が2人と明記されている以上、実質的な下限は1,980円×2=月3,960円と考えるのが素直な読み方になります。
なお、税抜か税込かがページ上に書かれていない点は、他社と比較するうえで無視できません。仮に1,980円が税抜であれば、消費税10%を加えた実際の請求額は1ユーザーあたり2,178円になります。金額差が小さい相手と比べるときは、この10%が順位を入れ替えることがあります。本記事では公表値のまま計算し、税の扱いが不明である旨を都度添えます。
人数別の月額試算 — 2名から10名まで
ここからは、公表下限の1,980円がすべてのユーザーに適用される場合という前提で計算します。上位プランを選ぶ場合は単価が上がる可能性があるため、以下の金額は「これ以上は下がらない下限の見積もり」として読んでください。
| 利用人数 | yaritori(1,980円×人数/最低2人) | 1名あたり | 年額換算 |
|---|---|---|---|
| 1名 | 最低2人のため2ユーザー分 3,960円 | 3,960円 | 47,520円 |
| 2名 | 3,960円 | 1,980円 | 47,520円 |
| 3名 | 5,940円 | 1,980円 | 71,280円 |
| 4名 | 7,920円 | 1,980円 | 95,040円 |
| 5名 | 9,900円 | 1,980円 | 118,800円 |
| 7名 | 13,860円 | 1,980円 | 166,320円 |
| 10名 | 19,800円 | 1,980円 | 237,600円 |
人数課金の性質がそのまま表に出ています。1名あたりの単価は人数が増えても下がらず、総額だけが人数に比例して伸びる形です。3名で月5,940円、5名で月9,900円、10名なら月19,800円。年額に直すと10名で23万円台になります。
この形が悪いわけではありません。人数課金には「使う人の数だけ払う」という分かりやすさがあり、人が減ったときには費用も素直に下がります。3名で始めて2名に減らせば、翌月からは3,960円です。定額制は枠の中で人数が減っても金額が変わらないため、増減の多い組織では人数課金のほうが納得感が高い場面もあります。
問題は、小規模なチームほど1名あたりの単価が効きやすいことです。1〜10名の事業者にとって、月5,940円と月2,980円の差は年間で3万5,000円を超えます。この差をどう見るかは、次に見る機能差と釣り合っているかどうかで決まります。
人数課金と定額制の分岐点はどこにあるか
比較相手として、料金を全公開している定額制のツールを置きます。RenRakuは3プランすべての価格・含まれる人数・追加単価が公表されているため、比較表の基準列として使えます。金額はすべて税抜です。
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01
ライト 月1,480円 1名専用。ユーザー追加はできません。ストレージ10GB、AI返信ドラフト月100回
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02
スタンダード 月2,980円 3名まで。4名目以降は1名につき月500円で追加。ストレージ50GB、AI返信ドラフト月300回
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03
プレミアム 月4,980円 10名まで。11名目以降は1名につき月500円で追加。ストレージ200GB、AI返信ドラフト月1,000回
この階段状の価格を、先ほどの人数課金の直線と重ねます。
| 利用人数 | yaritori(公表下限で計算) | RenRaku(税抜) | 月額差 |
|---|---|---|---|
| 1名 | 3,960円(2ユーザー分) | ライト 1,480円 | 2,480円 |
| 2名 | 3,960円 | スタンダード 2,980円 | 980円 |
| 3名 | 5,940円 | スタンダード 2,980円 | 2,960円 |
| 4名 | 7,920円 | スタンダード+1名 3,480円 | 4,440円 |
| 5名 | 9,900円 | スタンダード+2名 3,980円 | 5,920円 |
| 7名 | 13,860円 | プレミアム 4,980円 | 8,880円 |
| 10名 | 19,800円 | プレミアム 4,980円 | 14,820円 |
「何人から割高になるか」という問いに正面から答えると、この2つを並べる限り、最少構成の2名時点ですでに金額差が出ており、人数が増えるほど差は開き続けるという結果になります。分岐点がどこかにあってそこで逆転する、という形ではありません。人数課金と定額制を比べるときは、逆転点を探すのではなく「人数が増えたときの伸び方」を見るほうが実態に合います。
1名あたりの実効単価で見ると、この違いはもっとはっきりします。
| 利用人数 | yaritori 1名あたり | RenRaku 1名あたり(税抜) |
|---|---|---|
| 3名 | 1,980円 | 約993円 |
| 4名 | 1,980円 | 870円 |
| 5名 | 1,980円 | 796円 |
| 7名 | 1,980円 | 約711円 |
| 10名 | 1,980円 | 498円 |
RenRaku側で1つ知っておくと得なのが、スタンダードに人を足していった場合とプレミアムの逆転点です。スタンダード(3名まで)に1名500円で追加していくと、7名で2,980+500×4=4,980円となり、プレミアムの4,980円と同額になります。つまり7名でちょうど並び、8名以降はプレミアムのほうが安いことになります。同額の7名の時点でプレミアムに切り替えれば、ストレージが50GBから200GBに、AI返信ドラフトが月300回から1,000回に増えるため、7名がプレミアムへの実質的な乗り換えどころです。
ここまでの金額比較には、はっきりした限界が1つあります。yaritoriの1,980円が税抜か税込か公表されていないため、税を揃えた厳密な比較ができていません。仮に1,980円が税込であれば税抜換算は1,800円となり、10名での差は月14,820円から月13,020円に縮みます。桁の感覚をつかむには十分ですが、稟議に載せる数字は資料請求で正確なプラン価格と税の扱いを確認してから作ってください。
人数が増えても月額が動かない形で問い合わせ対応を回す
RenRakuは、LINE公式アカウントとメールに届く問い合わせを1画面に集約する顧客対応ツールです。1名運用ならライト月1,480円、3名で分担するならスタンダード月2,980円、10名までならプレミアム月4,980円(いずれも税抜)。最低契約人数の縛りはなく、4名目以降の追加は1名につき月500円(税抜・スタンダード以上)と、増やしたときの増加額まで公表しています。14日間無料・カード登録不要で試せます。
> RenRaku を見る単価だけで比べると外す5つの前提
複数社の見積もりを並べたときに順位が入れ替わる原因は、だいたい次の5つのどれかです。yaritoriに限らず、メール共有ツール全般の比較で効きます。
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01
最低契約人数 いちばん総額を動かす条件です。yaritoriは2人から、メールワイズは5ユーザーから、kintoneのライト・スタンダードは10ユーザーからと、公式に明記されています(2026年8月24日確認)。単価が安くても最低人数が大きいと、少人数の会社では下限額が跳ね上がります
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02
1名あたりの実効単価 カタログの単価ではなく、総額÷実際に使う人数で出し直します。プランに人数が同梱される製品は、枠を使い切らないと実効単価が跳ね上がります。10ユーザー同梱のプランを3名で使えば、実効単価はカタログの3倍以上になります
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03
1名増やしたときの増加額 導入後にいちばん頻繁に発生する変更です。人数課金なら単価そのまま、定額制なら追加単価か上位プランへの移行になります。RenRakuはスタンダード以上で1名につき月500円(税抜)と公表しています。追加単価が非公開のツールは、この点を必ず問い合わせてください
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04
税抜か税込か 10%は比較の順位を変える幅です。問いマネは税込表示、メールワイズとkintoneとRenRakuは税抜表示、yaritoriは明記なし(いずれも2026年8月24日確認)。表記が混在したまま並べた比較表は、そのままでは判断材料になりません
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05
契約期間と支払い方法 月額が安くても年額前払いなら、初月に出ていく現金は12倍です。中途解約時の返金可否もここに含まれます。yaritoriは「最低契約期間なし」「初期費用0円」で、この点は導入条件として明確に軽い部類に入ります
この5点を揃えないまま「A社は1,980円、B社は600円」と並べても、実際の請求額の順序とは一致しません。見積書の読み方そのものは業務ツールの選び方もあわせてご覧ください。
他のメール共有ツールの料金体系と並べる
yaritoriの位置づけを掴むために、同じ領域の製品を課金の型ごとに並べます。すべて2026年8月24日に各社公式ページで確認した内容です。金額は改定されることがあるため、検討時には必ず提供元の最新情報をご確認ください。
人数課金型
| 製品 | 価格 | 最低人数 | 税表記 |
|---|---|---|---|
| yaritori(Onebox株式会社) | 1,980円〜/1ユーザー・月(プラン別価格は非公開) | 2人 | 記載なし |
| メールワイズ クラウド版 スタンダードコース(サイボウズ株式会社) | 600円/1ユーザー・月(年額7,200円) | 5ユーザー | 税抜 |
| メールワイズ クラウド版 プレミアムコース | 1,800円/1ユーザー・月(年額21,600円) | 5ユーザー | 税抜 |
メールワイズはスタンダードコースの単価がyaritoriの下限より安い一方で、最低5ユーザーという条件があるため、実質的な下限は600円×5=月3,000円(税抜)になります。2〜3名の会社であれば、下限額はyaritoriの3,960円と大きくは変わりません。単価の差がそのまま総額の差にならない典型例です。メールワイズの詳細はメールワイズの料金と最低5ユーザーの条件で個別に扱っています。
プラン同梱型(人数がプランに含まれる)
| 製品 | 価格 | 含まれる人数 | 税表記 |
|---|---|---|---|
| 問いマネ スタンダードサーバープラン(クロスセル株式会社) | 月3,124円+初期費用11,000円 | 10ユーザー | 税込 |
| 問いマネ アドバンスサーバープラン | 月5,500円+初期費用11,000円 | 30ユーザー | 税込 |
| RenRaku ライト/スタンダード/プレミアム(株式会社TechSync) | 月1,480円/2,980円/4,980円 | 1名/3名/10名 | 税抜 |
問いマネは10ユーザー同梱で月3,124円(税込)と、人数の多いチームでは実効単価が下がります。ただし契約期間は半年契約か1年契約の2通りのみで、料金は期間分を前払い、支払済み料金の払い戻しはなく、上位から下位へのプラン変更もできないと公式ページに明記されています。初期費用も11,000円(税込)かかります。この条件は、最低契約期間なし・初期費用0円のyaritoriとは対照的です。ここはyaritoriの導入条件の軽さが素直に効く場面で、「まず試して合わなければ止める」を優先するなら比較の重心は金額から契約条件に移ります。
その他の選択肢
Re:lation(株式会社インゲージ)はトップページに「月額費用15,000円〜(税抜)」と記載があり、プラン別の月額はページ上では公開されていません。プラン構成はフリー1名・スターター1名・ビジネス5名・プロ10名・エンタープライズ要相談という形です。LINE公式アカウント連携はビジネス・プロ・エンタープライズのみと機能一覧に明記されており、フリーとスターターはメールのみになります。楽楽自動応対(株式会社ラクス)は月額料金が完全非公開で、利用ユーザー数や保存通数に応じて変動するとだけ記載されています。
海外製ではZendesk(Support Team $19/Suite Team $55/Suite Professional $115・年払い時の1エージェント月あたり)、Freshdesk(Growth $19/Pro $55/Enterprise $89・同条件)が候補になります。いずれも日本語ページでもUSD建てのため、為替の影響を受けます。恒久的な無料プランは、確認時点でどちらの料金ページにも掲載されていません。
価格差の理由は機能差 — yaritoriにあってRenRakuに無いもの
ここまでの試算はyaritoriが割高に見える方向に働いていますが、金額差の相当部分は機能の範囲の差です。安いほうが優れているという話ではないので、公式の機能一覧に載っている範囲で正直に並べます。
yaritoriの機能一覧(2026年8月24日確認)に挙げられているもののうち、RenRakuには無い機能は次のとおりです。
- 自動返信 — 営業時間外などに自動で返す機能。RenRakuのAI返信ドラフトは下書きを生成する機能で、自動送信はしません
- レポート — 応対件数の集計、業務負担の可視化。RenRakuにはレポート・分析機能がありません
- ワークフロー・通知 — 承認や通知の作り込み
- Salesforce連携 — 顧客管理側との接続
- 二要素認証・IPアドレス制限 — アクセス制御まわり
- Slack/Chatwork連携 — 外部チャットへの通知
とくにレポートの有無は選定の分かれ目になり得ます。「未返信が何件たまっているか」「初回返信までにどのくらいかかっているか」「曜日や時間帯でどこに山があるか」を数字で追いたいなら、その機能を持つ製品を選ぶべきです。RenRakuは未返信・要対応ステータスで現時点の状態は分かりますが、期間で集計して傾向を測る機能はありません。改善サイクルを数字で回す運用を想定しているなら、この点だけでyaritori側に寄せる理由になります。自動応答も同様で、営業時間外に自動で一次返信を返したいならyaritoriの自動返信、あるいはLINE側の応答設定で組む話になります。
もう1つ、LINE公式アカウント連携についても正確に書いておきます。yaritoriの機能一覧には「LINE公式アカウント連携:LINE公式アカウントに届くお問い合わせも一元管理できます」と明記されています。ただしどのプランから使えるかはページ上に記載がありません。前述のとおりyaritoriは「基本機能の使用数で料金プランが異なる」仕組みのため、LINE連携が下限の1,980円の範囲に含まれるかどうかは、資料または問い合わせで確認が必要です。RenRakuはLINE公式アカウント1つとメール1つの統合受信を月1,480円(税抜)のライトから使えますが、複数のLINE公式アカウントやメールアドレスを追加できるのはプレミアム(月4,980円・税抜)限定です。店舗ごとにアカウントを分けている場合は、ここが実質的な下限プランになります。LINEを複数人で回す運用そのものはLINE公式アカウントを複数人で運用する方法で扱っています。
逆にRenRaku側で月1,480円のライトから使えるのは、LINE・メールの統合受信、チャット形式のメール返信、カラータグとオリジナルタグ、キーワードによるタグの自動付与、未返信・要対応ステータス、顧客カードと顧客メモ、電話番号やメールとLINEアカウントを紐付ける履歴の名寄せとタイムライン表示、定型文テンプレート、横断検索、AI返信ドラフト(月100回)です。複数人で分担する機能——ルーム振り分け、担当アサインと引き継ぎメモ、タスク管理、多段階チェック、アンケート、RenRakuノート、Google Drive/Dropboxの共有リンク、従業員チャット、権限・部署管理——はスタンダード(月2,980円・税抜)以上になります。
どちらを選ぶかの分かれ目
金額と機能の両方を踏まえると、選択は次のように整理できます。どちらか一方が常に正しいという性質のものではありません。
yaritoriが合う場合 yaritori
対応件数や業務負担をレポートで数字にして改善を回したい。営業時間外の自動返信を製品側で持たせたい。Salesforceと繋ぎたい。二要素認証やIPアドレス制限が社内規程で必須。契約期間の縛りなし・初期費用0円で、合わなければすぐ止められる形を優先したい。人数の増減が多く、使う人の数だけ払う形が納得しやすい。
RenRakuが合う場合 RenRaku
LINE公式アカウントとメールに同じ顧客からの連絡が分かれていて、1画面にまとめたい。人数が増えても月額が動かない形にしたい。1名で使いたい(ライトは1名専用・月1,480円税抜)。円建て・税抜の定額で、追加単価まで含めて事前に総額を確定させたい。レポートや自動応答は現時点で必要ない。
判断を早くするコツは、「測る」「自動で返す」が要件に入っているかを最初に確認することです。この2つが必須なら、金額差にかかわらずレポートと自動返信を持つ製品に寄せるべきで、比較表を作り込む意味は薄くなります。逆にこの2つが不要で、LINEとメールが同じ受信箱に入ることのほうが重要なら、人数課金と定額制の総額差がそのまま判断材料になります。
どちらの製品も無料で試せます。yaritoriは7日間、RenRakuは14日間・クレジットカード登録不要です。トライアル期間中は実際の問い合わせを流し込んで、「未返信が視認できるか」「担当が代わったときに経緯を追えるか」の2点だけを見ると判断が早く済みます。この2点は画面を見れば分かり、機能一覧の記載からは分からない部分です。
主な参考情報
本記事の料金・機能に関する記載は、以下の各社公式ページを2026年8月24日に確認した内容にもとづいています。
- yaritori「料金プラン」(Onebox株式会社)
- yaritori「機能一覧」
- メールワイズ「料金・価格」(サイボウズ株式会社)
- 問いマネ「料金プラン」(クロスセル株式会社)
- Re:lation「料金プラン」(株式会社インゲージ)
- Re:lation「機能一覧」
- kintone「料金プラン」(サイボウズ株式会社)
- Zendesk「料金プラン」
- Freshdesk「Pricing」(Freshworks Inc.)
- 楽楽自動応対(株式会社ラクス)
- RenRaku 料金・機能(株式会社TechSync)
yaritoriの料金に関するよくある質問
Q. yaritoriは1人だけで使えますか?
A. yaritoriの料金ページには「最低利用人数 2人から」と記載されています(2026年8月24日確認)。したがって1人だけで契約する構成は想定されておらず、最少構成でも公表下限の1,980円×2ユーザー=月3,960円が費用の目安になります。1名で共有受信箱を持ちたい場合は、1名専用プランのあるツールを探すほうが総額は小さくなります。RenRakuのライトは月1,480円(税抜)で1名専用です。
Q. yaritoriの1,980円はどのプランの価格ですか?
A. 公式サイトに掲載されているのは「1,980円〜 ※1ユーザー/月額」という下限表記のみで、プラン名とプランごとの価格はサイト上では公開されていません(2026年8月24日確認)。ページには「メールアドレス・基本機能の使用数で料金プランが異なります」「詳しい料金表は資料でご確認いただけます」と記載されており、正確な金額は資料請求または問い合わせで確認する形になります。税抜か税込かの明記もありません。
Q. 人数課金と定額制はどちらが安くなりますか?
A. 人数が増えるほど人数課金の総額は直線的に伸び、定額制は人数枠の中では横ばいになるため、人数が多いほど定額制が有利になります。yaritoriの公表下限1,980円がそのまま全ユーザーに適用される前提で計算すると、3名で月5,940円、10名で月19,800円です。RenRakuは3名までスタンダード月2,980円、10名までプレミアム月4,980円(いずれも税抜)なので、10名では月14,820円、年額換算で17万円台の差になります。ただし機能の中身が違うため、金額だけで決めるものではありません。
Q. yaritoriとRenRakuの機能面の違いはどこですか?
A. yaritoriは公式の機能一覧に、営業時間外などの自動返信、応対件数の集計・業務負担の可視化ができるレポート、ワークフローと通知、Slack・Chatwork連携、Salesforce連携、二要素認証、IPアドレス制限が挙げられています。RenRakuには自動応答・一斉配信・レポート/分析機能はありません。一方でRenRakuはLINE公式アカウントとメールの統合受信、チャット形式のメール返信、カラータグとキーワードによるタグ自動付与、未返信・要対応ステータス、顧客カード、履歴の名寄せ、AI返信ドラフトを月1,480円(税抜)のライトから使えます。
Q. 複数のツールの見積もりを同じ条件で比べるにはどこを揃えればよいですか?
A. 最低5点を揃えます。(1)最低契約人数の有無、(2)1名あたりの実効単価(総額÷実際に使う人数)、(3)人数を1名増やしたときの増加額、(4)税抜か税込か、(5)月契約か年額前払いかと中途解約時の返金可否です。とくに最低契約人数は総額を大きく動かします。メールワイズは5ユーザーから、yaritoriは2人から、kintoneのライト・スタンダードは10ユーザーからという条件が公式に記載されています(2026年8月24日確認)。
まとめ — yaritoriの料金は「1,980円〜」と「最低2人」をセットで読む
yaritoriの公式サイトで確認できる料金情報は、「1,980円〜 ※1ユーザー/月額」という下限単価、初期費用0円、最低契約期間なし、最低利用人数2人、7日間の無料トライアルです(2026年8月24日確認)。プラン名とプランごとの価格は非公開で、税抜か税込かの記載もありません。したがって自社の見積もりを確定させるには、資料請求か問い合わせが前提になります。
公表下限の1,980円が全ユーザーに適用される前提で試算すると、2名で月3,960円、3名で5,940円、5名で9,900円、10名で19,800円。1名あたりの単価は人数が増えても下がらず、総額だけが人数に比例して伸びます。これは人数課金という型そのものの性質です。
定額制のRenRaku(3名までスタンダード月2,980円、10名までプレミアム月4,980円・税抜)と並べると、途中で逆転する分岐点があるのではなく、2名の時点から差が出て人数とともに開き続ける形になります。10名では月14,820円、年額換算で17万円台の差です。RenRaku内部の切り替えどころは7名で、スタンダードに1名500円で追加していった金額とプレミアムが同額になり、8名以降はプレミアムが安くなります。
ただし金額差の相当部分は機能差です。yaritoriには営業時間外の自動返信、応対件数を集計するレポート、ワークフロー・通知、Salesforce連携、二要素認証・IPアドレス制限があり、RenRakuには自動応答・一斉配信・レポート/分析機能がありません。「測る」「自動で返す」が要件に入っているなら、その時点でyaritori側に寄せる合理性があります。導入条件の軽さ(初期費用0円・最低契約期間なし)も、半年または1年の前払い契約が前提の製品と比べれば明確な強みです。
比較の実務としては、最低契約人数・実効単価・1名増やしたときの増加額・税抜税込・契約期間と返金可否の5点を揃えてから表を作ってください。単価だけを横に並べた表は、実際の請求額の順序と一致しません。そのうえで、LINE公式アカウントとメールに同じ顧客の連絡が分かれていて、人数が増えても月額を動かしたくないという条件であれば、定額制のツールを試す価値があります。
LINEとメールの問い合わせを、人数の心配なく1画面にまとめる
RenRakuはLINE公式アカウントとメールの問い合わせを1画面に集約する顧客対応ツールです。カラータグ・未返信ステータス・顧客カードはライト月1,480円(1名専用・税抜)から、ルーム振り分けや担当アサインなどのチーム機能はスタンダード月2,980円(3名まで・税抜)から使えます。10名までならプレミアム月4,980円(税抜)で1名あたり498円。最低契約人数の縛りはなく、解約はいつでも可能で違約金はかかりません。14日間無料・カード登録不要。
> RenRaku を見るシステム開発・Web制作のご相談は TechSyncへ
※ 本記事に記載した料金・機能は、2026年8月24日に各社の公式ページで確認した内容にもとづいています。価格・プラン構成・機能は予告なく変更される場合がありますので、検討時には必ず提供元の最新情報をご確認ください。yaritoriの「1,980円〜」は公式サイト上の下限表記であり、税抜/税込の別は明記されていません。本記事の人数別試算は、この下限単価が全ユーザーに適用される場合を仮定した参考値です。メールワイズ・kintone・Re:lation・RenRakuの金額は税抜、問いマネの金額は税込です。Zendesk・FreshdeskはUSD建て・年払い時の1エージェント月額です。