繁忙期に短期スタッフを入れたのに、ベテランの手がかえって止まった。返事の仕方や判断の基準が特定の人の頭の中にあり、増えた人数の分だけ質問も増えたのかもしれません。少人数で問い合わせを受けるチームが、忙しい数か月だけ体制を厚くする段取りを、人数の決め方から戻し方まで順にまとめます。
増やす人数は「足りない件数」から逆算します。増員前に、任せる問い合わせの範囲・相談の相手と書き方・記録する場所の3つを決め、全員が同じ履歴と定型文を見られるアカウントを用意します。ここまで揃えば、増やした人数がそのまま戦力になります。「体制を戻す日」と手順も始まる前に決めておくと、終わったあとに費用や権限が残りません。
RenRakuを提供する株式会社TechSyncが編集しています。情報確認日:2026年9月27日
増やす人数は「足りない件数」から逆算する
人数は、繁忙期に届く件数と、今のメンバーで対応できる件数の差から出します。「去年は大変だったから2人くらい」と決めると、多すぎても少なすぎても理由が分からず、翌年に活かせません。
最初に数えるのは、前年の繁忙期の1日あたりの問い合わせ件数です。メールの受信数、LINEのトーク数、電話の受付メモなど、手元の記録から数えます。記録がなければ、今年は日ごとの件数を残す年と割り切ります。
増員人数の見積もりシート(説明用の例)
- 繁忙期の1日あたりの問い合わせ件数(前年の実績):80件
- 今のメンバーが1日に対応できる件数:1名25件×2名=50件
- 足りない件数:80件−50件=30件
- 短期スタッフ1名が1日に対応できる件数:最初の2週間は既存メンバーの半分と置いて12件
- 必要な人数:30件÷12件=2.5名 → 切り上げて3名
- 見直し:既存メンバーが質問に答える時間の分だけ②は減る。②を1〜2割少なくして計算し直し、人数が変わるかを確かめる
④を既存メンバーと同じ数にしないことが大切です。入ったばかりの人には、定型文の場所を探す時間、判断に迷う時間、確認の返事を待つ時間があります。この差を見込まずに人数を決めると、「人は足りているはずなのに回らない」状態になります。
人を足すより先に打てる手はないか
詰まり方によっては、増員しても解決しません。どこで詰まっているかを先に見分けます。
| 詰まり方 | 先に打つ手 | 人を足すと解決するか |
|---|---|---|
| 同じ質問の繰り返しで件数が膨らむ | お知らせやよくある質問で先に案内し、定型文を整える | 一部だけ。案内しても残る分を人で受ける |
| 返信文は書けるが、判断待ちで止まる | 判断する人と基準を決め、相談の返事をまとめる時間を取る | しない。判断する人の前の列が長くなるだけ |
| 数日だけ極端に集中する | その数日だけ、既存メンバーの別の作業を後ろにずらす | 効きにくい。教える時間のほうが長くなりやすい |
| 数週間以上、全体の件数が増え続ける | 増員を計画する | する。この記事の対象 |
配送の目安や受付の締切といった定番の質問は、届く前に案内できれば件数そのものを減らせることがあります。LINEから届く分の案内の出し方はLINE公式アカウントの応答設定で整理しています。先に案内する文面は、そのまま短期スタッフに渡す定型文にもなります。
「何でも手伝う」ではなく、任せる仕事を切り出す
任せる範囲は、「難しいかどうか」ではなく例外判断が要るかどうかで分けます。在籍が数週間から数か月の人に、既存メンバーと同じ判断を求めるのは無理があるからです。手順と答えが決まっている仕事なら、入って数日でも回ります。一方、条件によって答えが変わる仕事は、経験の長さがそのまま正確さに出ます。
説明用にECの繁忙期で考えると、営業時間や配送の一般案内は定型文で返し、個別の返金判断は責任者へ渡します。
| 仕事 | 短期スタッフに任せる範囲 | 責任者へ渡す条件 |
|---|---|---|
| 受付・一次確認 | 必要事項を聞き取り、記録して渡す | 個人情報や契約条件に疑問がある |
| 定型の案内(配送の目安・営業時間・手続きの流れ) | 最新の定型文で回答する | 案内と異なる事情がある、定型文にない質問が来た |
| 見積・金額・納期の回答 | 任せない | 受けた時点ですぐ渡す |
| 返金・キャンセル・例外対応 | 受け付けた旨だけ伝える | 受けた時点ですぐ渡す |
| 苦情 | 内容を聞き取って記録する。返信は既存メンバー | 受けた時点ですぐ渡す |
| 定型文・タグの新規作成 | 任せない。追加の提案だけ受ける | 提案は責任者がまとめて判断する |
表ができたら、「任せない」「すぐ渡す」の行ごとに、担当する人の名前を埋めてください。埋まらない行が残るなら、そこが繁忙期のボトルネックです。誰の仕事でもない行があると、短期スタッフを何人入れても、そこで止まった問い合わせは既存メンバーの手元に戻ってきます。
苦情と金額は「受ける人」と「返す人」を分ける
苦情や金額の問い合わせを、短期スタッフが最初に受けることは避けられません。分けるのは、受ける人と返す人です。受けたときは「内容を承りました。担当者から期日までにご連絡します」までを伝え、金額や可否には触れません。この一文を定型文にしておくと、判断に迷ったときの逃げ道になります。
判断を持ち帰るときの受付文(例)
お問い合わせありがとうございます。○○の件、内容を確認いたしました。担当者が確認のうえ、○月○日までにご連絡いたします。お急ぎのところ恐れ入りますが、今しばらくお待ちください。
約束する期日は、短期スタッフが決めるものではありません。「受付から2営業日以内」のように責任者が返せる日数を先に決めて、文面に入れます。守れない期日を書くと、「連絡が来ない」という問い合わせが後から増えます。
判断を仰ぐ相手と、相談の書き方を決めておく
増員前に、相談先・相談を書く場所・書き方・返事の期限の4つを決めておきます。任せる範囲を決めても、境目にある問い合わせは毎日出てくるからです。聞き方が決まっていないと、隣の席の人や返事の早い人に質問が集まります。その人の作業が止まるうえ、答えもその場限りで残りません。
- 相談先を1名に決める。不在のときの代わりも1名決めておきます。
- 相談は口頭ではなく、その問い合わせに紐づく場所に書く。口頭の答えは、次にその問い合わせを開いた人に残りません。
- お客様にすでに伝えたことと、まだ伝えていないことを分けて書く。ここが混ざると、責任者が返信するときに同じ説明を繰り返したり、約束と違うことを書いたりします。
- いつまでに返事が要るかを書く。受付文で約束した期日から逆算します。
相談メモの書き方(例)
【相談】返金の可否
・お客様:○○様(注文番号 ○○○○)
・内容:商品到着時に外箱が破損。中身はまだ確認していないとのこと
・伝えたこと:内容を承った旨、○月○日までに連絡する旨
・まだ伝えていないこと:返金・交換の可否
・返事が欲しい期限:○月○日 15時まで
・受付:○○(短期スタッフ名)
返事をもらったら、判断の中身も同じ場所に残してもらいます。同じ種類の相談が2回来たら、例外ではなく定型の案内に昇格させる候補です。繁忙期の途中でも定型文や判断基準のメモに足していけば、責任者に届く相談は減っていきます。
相談される側の時間も計画に入れる
相談への返事は、見る時間を決めてまとめます。たとえば「1日3回、10時・13時・16時にまとめて見る」と決めます。そうすれば責任者は自分の作業を続けられ、短期スタッフも待ち時間の見通しが立ちます。急ぎの判断だけは、電話など別の連絡手段を決めておきます。
初日の説明を、毎日の質問にしない
繁忙期の前に、次の4つを揃えておきます。案内文、判断の根拠、問い合わせの途中経過が別々の場所にあると、確認のたびにベテランの作業が止まるからです。
- 繁忙期の定型文:前年の繁忙期に多かった質問(配送の遅れ、在庫、受付の締切など)の回答文
- 判断基準のメモ:「こういう場合は責任者へ」を、役割表と同じ言葉で書いたもの
- 相談の方法:相談先、書く場所、書き方(前の節のテンプレート)
- 練習用の過去の問い合わせ:定型で返せるもの・相談が要るものを数件ずつ
対応に必要な情報がなぜ特定の人に張りついていくのかは、顧客対応が特定の担当者に依存する原因で詳しく扱っています。よくある質問を定型文とノートのどちらに置くかは、よくある質問のまとめ方で整理しています。
準備は繁忙期の2か月前から逆算する
- 2か月前:前年の件数を数え、見積もりシートで増員の人数と期間を決める
- 1か月前:役割表、相談の方法、繁忙期の定型文を作り、ツールの設定を決める人を確定させる。ツールを新しく入れるなら、既存メンバーが慣れる期間を取れるよう、ここまでに済ませる
- 2週間前:アカウントを用意して権限を設定し、練習用の問い合わせを選ぶ
- 初日:過去の問い合わせで練習し、相談の書き方を一度実際に試す
- 最初の1週間:届いた相談を毎日見返し、定型文と判断基準のメモに足す
- 繁忙期の最終日から1〜2週間後:体制を戻す(最後の節)
初日の練習は「引き継げるか」まで確かめる
練習では、一人が受付し、もう一人が続きを引き継ぎます。「何を聞けばよいか」だけでなく、「どこまで聞いたか」が次の人に見えるかを確かめます。
- 過去の問い合わせを3件ほど選ぶ
- 短期スタッフが、一次対応の返信案と相談メモを書く
- 既存メンバーがそれだけを見て、続きの返信を書けるかを試す
続きが書けなかった箇所が、説明や定型文に足りない部分です。
RenRakuで、増えたスタッフも同じ情報から対応する
RenRakuなら、短期スタッフも既存メンバーと同じ画面で、過去のやり取りと顧客カードを見ながら返信できます。RenRakuは、LINE公式アカウントとメールの問い合わせを1つの画面に集め、チームで共有して対応する受信箱です。ここまでに決めた役割・相談・記録は、次のように置けます。
| 決めたこと | RenRakuで使うもの | 補足 |
|---|---|---|
| 返したか、まだか | 対応ステータス(未読/未返信/返信済) | 開くと未返信、返信を送ると返信済に自動で変わる。お客様から新しいメッセージが届くと未読に戻る。 |
| 誰が見て、誰が返したか | 最後に開いた人・最後に返信した人 | 自動で記録され、一覧に名前が表示される。 |
| 誰が受け持つか | 担当(やりとりごとに1人) | 見出しの右の「担当」から決める。担当になった人に通知が届き、「自分の担当」で絞り込める。スタンダード以上。 |
| 責任者の判断待ち | 要対応の印 | 手で付け外しする。返信しても自動では外れない。 |
| 相談の中身と、伝えたこと | メモ(問い合わせごとの社内メモ) | お客様には見えない。投稿はスタンダード以上。 |
| 問い合わせの種類 | カラータグ | 付けるのは人の手作業。 |
| 決まった案内 | 定型文 | 全プランで使える。カテゴリで絞り込んで呼び出す。 |
| 折り返しの約束 | タスク(担当者と期限) | スタンダード以上。期限の48時間前と24時間前に画面内で通知される。 |
短期スタッフを追加できるのは、スタンダードとプレミアムです。ライトは1名で使うプランで人数を足せないため、増員するならスタンダード以上への変更が先です。
要対応とメモで、相談を問い合わせにつなぐ
相談メモは、その問い合わせのメモ欄に書きます。次に開いた人が、同じ画面で読めます。知らせる人に相談先を選べば、その人に通知が届きます。責任者の判断が要るものには要対応の印を付けます。一覧にピンク色の印が出るので、見落としにくくなります。
要対応は、送信に失敗したときや、メールが届かずに戻ってきたときにも自動で付きます。「要対応を開いたらまずメモで理由を確かめる」「外すのは責任者が返事を書いたとき」と決めておくと混乱しません。
折り返しの約束は、タスクに担当者と期限を付けて残します。タスクは問い合わせとは紐づかない独立した一覧です。そのため、タスク名に「○○様 返金可否を回答」のように、お客様の名前を書きます。期限の通知は画面内だけで、メールやスマートフォンには届きません。
同じ問い合わせを誰かが開いていると、その人の名前がリアルタイムで表示されます。ほかの人が返信中なら、送信は止まります。どちらも標準の設定での動きで、管理者が変えられます。代わって返すときは、返信欄の「○○さんが返信中です」を押して引き継ぎます。押す前にその人へひと声かけることを、短期スタッフへの最初の約束にします。ステータスを誰がいつ変えるかは、問い合わせのステータス管理にまとめています。
定型文・タグ・AI下書きを、繁忙期の前に整える
- 定型文:返信欄から呼び出すと、入力中の文の末尾に入ります。お客様の名前を自動で差し込む仕組みはないので、宛名は「○○様」のように直す場所が分かる形で登録します。誰かが定型文を直すと全員の画面に反映されるため、配送の目安が変わっても1か所を直せば済みます。
- カラータグ:繁忙期に多い種類(例:配送・返品・在庫)を先に作っておけば、短期スタッフは選んで付けるだけで済みます。キーワードで自動的に分類される仕組みはありません。
AI返信ドラフトは、ボタンを押すと、その問い合わせの直近のやり取りから返信の下書きを1本作ります。送信はせず、送るのは人です。下書きは、会話に出ていない日時や金額を作らないよう指示されています。担当者の確認が要る箇所には【要確認】と入ります。使い方は、次のように分けておくと迷いません。
- 【要確認】が残った下書き:自分で埋めず、相談メモを書いて責任者に回す
- 会社として毎回守らせたい方針(例:出荷日を断定しない):管理者が「会社のAIのルール」に1,000文字まで書く
- その1通だけの事情:下書きを人が直す。1通ごとに指示を入れる欄はありません
AIの回数は会社全体で、月にライト100回・スタンダード300回・プレミアム1,000回です。暦月でリセットされ、繰り越しはありません。繁忙期は、件数に応じて使う回数も増えます。足りなければ、300回ごとに月額500円(税抜)で追加します。追加は全プランで購入できます。
短期スタッフのアカウントと権限を用意する
アカウントは初日の朝ではなく、練習の前までに用意します。RenRakuでは、ユーザー追加の購入などお金が動く操作は代表者だけができます。メンバーの追加は管理者以上ができます。どちらを誰がやるかを先に決めておきます。
- 代表者が、必要な人数分のユーザー追加を購入する(ライトの場合は先にプランを変更)
- 管理者が、メンバー管理でアカウントを作る。プランの人数を超えていると、あと何名分足りないかが表示されて追加が止まる
- 役職は「従業員」にし、機能権限は必要なものだけを付ける
- 練習の日に本人がログインし、練習用の問い合わせを開けるかを確かめる
機能権限はアカウントごとに10項目をオン・オフできます。一次対応に集中してもらうなら、付けない設定から始めるのが無難です。
| 権限 | 設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 定型文の新規作成/他人の定型文の編集・削除 | 付けない | 文面が増えたり変わったりすると、繁忙期後に整理し直す手間が出る。追加の提案はメモで受ける。 |
| タグ新規作成 | 付けない | 分類名がばらつく。用意されたタグを付けることはできる。 |
| RenRakuノート編集 | 付けない | ノートに置いた判断基準が書き換わらないようにする。読むことはできる。 |
| 顧客マスタ・アンケートのCSVエクスポート | 付けない | 顧客情報をまとめて持ち出せる操作のため。 |
| メール・LINEアカウントの追加・編集、アンケート新規作成、ルーム削除 | 付けない | 一次対応には不要。ルーム削除は履歴を完全に消す操作。アンケートはプレミアム限定の機能。 |
管理者と代表者は、チェックの有無に関係なくほぼすべての機能を使えます。手早く済ませようとして短期スタッフを管理者にすると、この表の制限は効きません。
アカウントを使い回さない
既存メンバーのアカウントを、短期スタッフと共有するのはおすすめしません。費用を抑えるために出やすい案ですが、次の不都合があります。
- 「最後に開いた人」「最後に返信した人」も、開いている人の表示もアカウント単位です。2名で1つを使うと、誰が対応したのかを後から辿れず、同じ問い合わせを2名が開いていることにも気づけません。
- 同時にログインできる端末は、1アカウント2台までです。3台目でログインすると、いちばん長く使われていない端末が外されます。
ユーザー追加は1名月額500円(税抜)なので、2か月使っても1,000円ほどです。
顧客情報が見えることを前提に説明する
LINEの問い合わせと、共有のメール窓口に届いた問い合わせは、チームの全員が扱えます。顧客カードには、名前・住所・電話番号などが保存されます。短期スタッフにも見える前提で、初日に次の2つを伝えます。
- 取り扱いのルール:画面を撮影しない、私物の端末で開かない、など
- メモは消さず、訂正は追記で書く:問い合わせのメモは、自分が書いていないものも削除でき、元に戻せないため
人数を増やすと、ツールの月額はいくら変わるか
RenRakuの月額は、プランに含まれる人数を超えた分だけ、ユーザー追加(1名月額500円・税抜)が加算されます。含まれる人数は、スタンダードが3名、プレミアムが10名です。ユーザー追加は最大50名分まで購入できるので、スタンダードは最大53名、プレミアムは最大60名まで広げられます。
| 使う人数 | スタンダード+ユーザー追加 | プレミアム(+ユーザー追加) | 安いほう |
|---|---|---|---|
| 3名 | 2,980円 | 4,980円 | スタンダード |
| 5名 | 3,980円 | 4,980円 | スタンダード |
| 7名 | 4,980円 | 4,980円 | 同額 |
| 8名 | 5,480円 | 4,980円 | プレミアム |
| 10名 | 6,480円 | 4,980円 | プレミアム |
| 12名 | 7,480円 | 5,980円 | プレミアム |
分かれ目は7名です。スタンダードにユーザー追加を4名分足すと4,980円になり、プレミアムの月額と並びます。8名からはプレミアムのほうが安くなります。同額の7名でも、次の3つはプレミアムのほうが多くなります。
- AIの月間回数(1,000回と300回)
- ストレージ(200GBと50GB)
- つなげられるメール・LINEの窓口の数
説明用の例として、普段3名でスタンダードを使っているチームで考えます。
- 繁忙期の2か月だけ2名を足す:月額は2,980円から3,980円になり、2か月使えば増える分はおよそ2,000円です。
- 5名を足して8名にする:スタンダードに5名分を足す(5,480円)より、その期間だけプレミアムに上げる(4,980円)ほうが安くなります。
ユーザー追加を買ったときの差額は、日割りで調整されます。LINE公式アカウント側の料金など、RenRaku以外の費用は含めていません。
RenRakuはプラン変更も解約もいつでもでき、違約金はありません。人数が季節で動く会社が契約期間をどう選ぶかは、SaaSの年間契約と月額契約の違いで扱っています。
繁忙期が終わったときの引き継ぎも用意する
戻す日は、繁忙期の最終日ではなく、積み残しが片づく1〜2週間後に置きます。実行する人の名前と一緒に、予定へ入れておきます。RenRakuでは、課金とアカウント停止を操作できる代表者がその役です。
増やす作業には「初日」という締切がありますが、戻す作業にはありません。戻すのが1週間遅れても誰も困らないので、そのまま翌月の請求に乗り、使われないアカウントも残ります。戻す日には、次の順で進めます。
- 未返信と要対応の問い合わせを一覧で開き、担当や最後に開いた人・返信した人が短期スタッフになっているものを確認する
- 続きを受け持つ既存メンバーを決めて「担当」を替え、確認事項と期限をメモに書いて渡す。折り返しの約束はタスクに担当者と期限を付けて残す
- 短期スタッフのアカウントを停止する。停止したアカウントはログインできなくなりますが、やり取りの履歴は残り、プランの人数にも数えません
- ユーザー追加の口数を減らす。減らした後の上限が今の利用人数を下回ると、操作が止まります。停止を先に済ませるのはこのためです。AI回数の追加も買っていた場合は、月が替わってから減らします。その月に使った回数が減らした後の上限を超えていると、減らせないためです
- 繁忙期だけプランを上げていたなら、元に戻す。ユーザー数、つないだメール・LINEの窓口の数、ストレージのどれかが変更先の上限を超えていると、変更が止まります。そのときは足りない項目と量が表示されます。データが自動で消されることはありません。添付ファイルが増えた年は、下げ先の容量(スタンダード50GB、ライト10GB)も先に見ておきます
- 繰り返された質問と相談を振り返り、定型文・判断基準のメモ・ノートに反映する
体制を戻す日のメモ(例)
【体制を戻す日】○月○日(繁忙期の最終日の2週間後)
・実行する人:○○(代表者)
・戻す先:スタンダード3名、ユーザー追加0名分、AI回数追加0口
・停止するアカウント:○○、○○
・引き継ぎ先:未返信・要対応は○○、折り返しのタスクは○○
・振り返り:○月○日までに、追加した定型文と相談の記録を見直す
このメモは繁忙期が始まる前に書いておきます。「戻す先」が文字になっていれば、繁忙期明けの疲れた時期でも判断のいらない作業になります。なお、RenRakuには問い合わせ件数を集計するレポート機能はありません。翌年の見積もりシートに使う日ごとの件数は、受付簿などに別に残しておきます。
気になる疑問
繁忙期の短期スタッフは何人入れればよいですか?
前年の繁忙期の1日あたりの問い合わせ件数から、今のメンバーで対応できる件数を引いて、足りない件数を出します。それを、短期スタッフ1名が対応できる件数で割ります。入ったばかりの人には、定型文を探したり相談の返事を待ったりする時間があります。そのため1名あたりの件数は既存メンバーより少なく見積もり、既存メンバーが質問に答える時間も差し引いて計算します。
短期スタッフに任せないほうがよい問い合わせはどれですか?
見積・金額・納期の回答、返金やキャンセルなどの例外対応、苦情への返信のように、条件によって答えが変わるものです。短期スタッフには、内容の聞き取りと「担当者から期日までに連絡します」という受付までを任せます。判断と返信は責任者が行います。
10人を超えるとRenRakuは使えませんか?
プレミアムの10名はプランに含まれる人数で、上限ではありません。スタンダードとプレミアムは、1名月額500円(税抜)でユーザーを追加でき、最大50名分まで購入できます。ライトは1名で使うプランのため、人数を増やすならスタンダード以上への変更が必要です。
繁忙期が終わったら、短期スタッフのアカウントは削除すべきですか?
RenRakuでは、削除ではなく停止をおすすめします。停止したアカウントはログインできなくなりますが、やり取りの履歴は残り、プランの人数にも数えません。停止と再開は代表者が行えます。翌年も同じ人に来てもらうなら、ユーザー追加の口数を戻してから再開すれば使えます。
繁忙期だけRenRakuのプランを上げ下げできますか?
できます。プラン変更と解約はいつでもでき、違約金はありません。ユーザー追加の差額は日割りで調整されます。下げるときは、ユーザー数やストレージが変更先の上限を超えていると変更が止まります。先に短期スタッフのアカウントを停止し、容量を確認してから操作してください。
確認した公式情報
情報確認日:2026年9月27日。料金・機能・利用条件の最新情報は各公式ページでご確認ください。本文の運用・試算・例文は説明用の例です。