開業初期の関係づくりが受任の入口になる
行政書士の仕事は紹介から生まれることが多く、開業直後の関係づくりがその後の受任に影響します。挨拶状の送付とあいさつ回りは、自分が開業したことを知ってもらい、相談の入口を作る基本の動きです。広告に頼らずに最初の依頼を得るうえでも有効です。紹介を生む仕組みづくりは 紹介で仕事を得る方法 もあわせてご覧ください。
挨拶状の送付先を整理する
- 前職・取引先の関係者:これまでの信頼関係を土台にできる相手
- 知人・友人・家族の事業者ネットワーク:身近な相談から始まりやすい
- 他士業(税理士・社労士・司法書士など):業務範囲が補完関係にあり、相互紹介が生まれやすい
- 地域の事業者・商工団体:商圏内の関係づくり
他士業との連携は、業務範囲の線引きを理解しておくと信頼につながります。行政書士の業際問題 で弁護士・司法書士との線引きを確認しておきましょう。
挨拶状の文面構成
挨拶状は、簡潔で読みやすい構成にします。盛り込みすぎず、相手が次の行動を取りやすい情報に絞ります。
- 1開業の報告いつ・どこで開業したか
- 2取り扱い業務注力する分野を具体的に。何でも屋より専門が伝わる
- 3連絡先・アクセス電話・メール・Web・地図など問い合わせ手段
- 4結びの一言相談・紹介を歓迎する旨を一言添える
取り扱い業務を絞って伝えると相手の記憶に残りやすくなります。分野の決め方は 専門分野の選び方 を参考にしてください。
あいさつ回りの進め方
挨拶状を送ったうえで、特に関係を深めたい相手にはあいさつ回りを行います。名刺と簡単な業務案内を持参し、短時間で要点を伝えます。一度きりで終わらせず、その後の近況共有やSNSでの発信を通じて継続的に接点を持つことが、紹介につながります。発信の入口づくりは SNS活用の使い分け が参考になります。
主な参考情報
広告・表示に関するルールは、日本行政書士会連合会職務基本規則(令和6年4月1日施行)および所属単位会の会則・指針で定められています。挨拶状や業務案内の表現は、所属単位会の指針に沿って作成してください。
よくある質問
Q. 開業挨拶状はいつ出しますか?
A. 登録が完了し連絡先が確定したら、できるだけ早い時期に送ります。名刺や業務案内が間に合うよう、備品の準備と並行して進めます。
Q. 何を取り扱うか絞って書くべきですか?
A. はい。何でも対応できると書くより、注力分野を具体的に示す方が相手の記憶に残り、紹介につながりやすくなります。
Q. 他士業へのあいさつは効果がありますか?
A. 税理士・社労士・司法書士などは業務範囲が補完関係にあり、相互紹介が生まれやすい相手です。業際の線引きを理解したうえで関係を築きます。
Q. あいさつ回りは一度きりでよいですか?
A. 一度で終わらせず、近況共有やSNSでの発信を通じて継続的に接点を持つことが紹介につながります。関係の維持が成果を左右します。
Q. 広告のような表現をしてよいですか?
A. 広告・表示は日本行政書士会連合会職務基本規則および会則のルールに沿う必要があります。事実に反する表現や誇大な表現を避け、所属単位会の指針を確認した内容にします。
あいさつ回りで生まれた縁を、連絡の管理で切らさない
挨拶状やあいさつ回りの効果は、その場ではなく数か月後の「そういえば」で表れます。ただ、思い出して連絡をくれた相手とのやり取りが個人のメールやLINEに埋もれると、そこから先につながりません。RenRakuはLINE公式アカウントとメールを1画面に集約し、顧客カードに紹介元や面談時のメモを残せます。既読にしても一覧から流れないため、あとで返そうと思った相談を抱えたまま忘れずに済みます。
数か月後の連絡を、名前で引き当てる
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※ 本記事は執筆時点の情報をもとにした一般的な情報提供です。挨拶状・業務案内などの広告・表示に関する規律は各単位会の会則・指針により異なり、変更される場合があります。作成の際は、所属予定の単位会および日本行政書士会連合会の公式サイトで最新の規則・指針を必ずご確認ください。


