事務所要件は登録審査の関門
行政書士は事務所を設けて業務を行うことが前提で、登録審査では事務所が要件を満たしているかが確認されます。守秘義務を守れる独立した空間であることが基本で、要件を満たさないと登録が認められないこともあります。登録手続き全体の流れは 行政書士登録申請の流れ で解説しています。本記事では事務所要件を満たすための具体的なポイントを整理します。
確認される主なポイント
- ✓独立性
居住スペースや他の事業と区切られ、業務に専念できる空間であること - ✓専有性・区画の明確性
共同・合同事務所の場合も含め、申請者の執務場所や行政書士事務所部分の位置・区画が明確で、行政書士業務に使用できる空間であること - ✓守秘義務の確保
書類を施錠保管でき、第三者に閲覧されない環境であること - ✓表札の掲示
事務所であることが外部から分かる表示 - ✓使用権原
自己所有・賃貸いずれも、その場所を事務所として使用できる正当な権原(所有権・賃貸借契約・使用承諾等)があること
事務所形態ごとの注意点
自宅事務所
費用を抑えられる一方、生活空間との分離が問われます。リビングと業務スペースが地続きだと独立性で指摘を受けることがあります。専用の一室を確保し、書類を施錠保管できるようにします。自宅か賃貸かの判断は 自宅開業と賃貸事務所の選び方 で費用と要件の両面から整理しています。
賃貸事務所
用途が事務所利用可能か、転貸でないかを契約段階で確認します。住居専用物件では事務所登録ができないことがあります。
レンタルオフィス・シェアオフィス
個室など特定の区画を専有でき、施錠・独立性・守秘義務を確保できるかが判断の分かれ目です。フリーアドレス、共用デスクのみ、特定区画を専有できない契約形態は、事務所として認められない可能性が高いため、契約前に所属予定の会へ確認します。
バーチャルオフィス
住所貸しのみで実体スペースがない形態は、事務所要件を満たさないと判断されることが一般的です。各会の取り扱いを事前に確認してください。
事務所調査への備え
会によっては現地調査が行われます。当日までに、表札の掲示、業務スペースと生活空間の分離、施錠できる書類保管庫、独立した施錠可能な郵便受け、来客対応ができる最低限の什器を整えておきます。平面図と実際のレイアウトが一致しているかも確認しておくとスムーズです。
主な参考情報
事務所要件の細部や調査の運用は単位会ごとに異なります。手続き前に所属予定の会の公式案内をご確認ください。
よくある質問
Q. 自宅でも事務所登録できますか?
A. 独立性・専有性・守秘義務の確保など要件を満たせば自宅でも登録できます。専用の一室を設け、生活空間と分離し、書類を施錠保管できる環境を整えます。
Q. バーチャルオフィスは使えますか?
A. 住所貸しのみで実体スペースがない形態は、事務所要件を満たさないと判断されるのが一般的です。各会の取り扱いを事前に確認してください。
Q. 賃貸物件で気をつけることは?
A. 用途が事務所利用可能か、転貸禁止に触れないかを契約前に確認します。住居専用物件では事務所登録ができないことがあります。
Q. 事務所調査では何を見られますか?
A. 表札の掲示、業務スペースと生活空間の分離、施錠できる書類保管、平面図との一致などが確認されます。会によって現地調査の有無は異なります。
Q. レンタルオフィスは要件を満たしますか?
A. 個室で施錠でき独立性・守秘性を確保できれば満たしやすい一方、共用デスクのみの形態は満たしにくい傾向です。所属予定の会に確認してください。
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> TechSyncに相談する※ 本記事は執筆時点の情報をもとにした一般的な情報提供です。手続の様式・必要書類・費用は各都道府県行政書士会により異なり、変更される場合があります。手続きの際は、所属予定の単位会および日本行政書士会連合会の公式サイトで最新情報を必ずご確認ください。