RenRakuを提供する株式会社TechSyncが編集。2026年10月14日にリンク先と関連する制度・統計の説明、RenRakuのAI活用例・導線を更新しました。記事全体の初公開日を変更したものではなく、その他の説明は本文に記載した確認時点に基づきます。
GA4は「サイト改善の判断材料」を作るための計測基盤
行政書士事務所のホームページ・業務分野別 LP・ブログを運用していると、「どの記事が読まれているのか」「どのページから問い合わせに繋がっているのか」「広告経由とオーガニック流入で CVR が違うのか」といった疑問が出てきます。これらに答えるのが Google Analytics 4(GA4)です。
2023 年 7 月 1 日に旧 Universal Analytics(UA)標準プロパティの新規データ処理が停止し(過去データの閲覧は 2024 年 7 月 1 日まで)、現在は GA4 が士業サイトの標準計測基盤になっています。ただし、GA4 はそのまま入れただけでは「ページビューだけは取れるが、フォーム送信・電話タップ・LINE 追加などのキーイベント(旧コンバージョン)が取れない」という状態になりがちです。本記事では、士業サイト制作・改善支援で得た知見をもとに、行政書士事務所が GA4 で見るべき指標・イベント・キーイベント設計を整理します。Google 広告×LP 設計、問い合わせフォーム改善と組み合わせるとサイト改善 PDCA が一気に進みます。
GA4 と Search Console の役割分担
士業サイトの計測で混同されやすいのが GA4 と Google Search Console(SC)です。役割を明確にすると分析が早くなります。
| 項目 | GA4 | Search Console |
|---|---|---|
| 主目的 | サイト内のユーザー行動とコンバージョン計測 | Google 検索結果での見え方とクリック計測 |
| 計測範囲 | サイト到達後の行動全般 | サイト到達前(検索結果)の挙動 |
| 主な指標 | セッション数・イベント・CV・ユーザー数 | 表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位・検索クエリ |
| 主な改善対象 | サイト内 UX・LP・フォーム | タイトル・メタディスクリプション・コンテンツ |
| 士業利用のシーン | 業務分野別 LP の CVR 改善 | 検索クエリ分析・記事のタイトル改善 |
Search Consoleでは検索クエリの表示回数・クリック・掲載順位を、GA4ではサイトへ来た後の行動やキーイベントを確認します。Google公式の検索クエリレポートはSearch Consoleの指標を表示するもので、検索クエリごとの問い合わせ率を直接計算できるレポートではありません。検索結果での改善と、流入ページ到達後の改善を分けて判断しましょう。Search Console活用ガイドも参考になります。
士業サイトで GA4 で見るべき KPI 一覧(数値はあくまで運用上の目安)
| 指標 | 定義 | 士業サイトの目安 | 改善時の打ち手 |
|---|---|---|---|
| セッション数 | サイト訪問回数 | 事務所規模で大きく変動 | SEO・広告・SNS の流入施策 |
| 新規ユーザー率 | 初回訪問者の割合 | 40〜70% | リピーター育成(LINE・メルマガ) |
| エンゲージメント率 | 10 秒以上滞在/CV/2 ページ閲覧の割合 | 50〜70% | 記事品質・内部リンク改善 |
| 平均エンゲージメント時間 | サイト滞在時間 | 1.5〜3 分(記事ページ) | コンテンツ充実度向上 |
| 業務分野別 LP の CVR | LP セッションからの送信完了率 | 1〜3%(業務 LP) | 行政書士事務所のLP CVR改善9つの施策 |
| サイト全体 CVR | セッション数からの送信完了率 | 0.5〜2.0% | フォーム改善・流入質改善 |
| 電話タップ数 | tel: リンクのタップ計測 | 業務 LP の重要 CV | モバイル CTA 配置・固定表示 |
士業サイトで必須のカスタムイベント設計
GA4 はページビューだけでなく、ユーザーのアクション(イベント)を計測する設計が中心です。士業サイトで最低限設定するイベントを整理します。
- ✓form_submit(フォーム送信完了)
最重要 CV。原則としてサンクスページ到達、またはフォーム送信成功時のイベントで計測する。単なる送信ボタンクリックは未完了クリックを含むため補助指標として扱う。業務分野ごとにパラメータを分けると LP 別 CVR が出る - ✓click_tel(電話番号タップ)
モバイルでの tel: リンクタップ。業務 LP の重要 CV - ✓click_line(LINE 友だち追加)
LINE 公式アカウントへの友だち追加リンクのクリック - ✓scroll(スクロール深度)
25/50/75/90% スクロール時に発火。記事のどこまで読まれたかを把握 - ✓click_cta(主要 CTA ボタンクリック)
「無料相談」「料金プラン」「お問い合わせ」など各 CTA を個別計測 - ✓file_download(資料・チェックリスト PDF DL)
無料 PDF 配布のリード獲得指標 - ✓video_play(埋込動画再生)
YouTube 埋込の事例動画など - ✓outbound_click(外部リンクのクリック)
Docly や提携先サービスへのリンク追跡
キーイベントとして登録すべきイベント
GA4 では、計測しているイベントの中から、事業上重要な行動を「キーイベント」として登録します。なお、Google 広告に連携して入札最適化や広告成果の評価に使う場合は、Google 広告側では「コンバージョン」として扱われます。士業サイトの主要キーイベント設計は以下が標準です。
| 優先度 | イベント | 位置づけ |
|---|---|---|
| 主要 | form_submit | 有料受任に直結する最重要 CV |
| 主要 | click_tel | モバイルからの直接電話相談 |
| 準主要 | click_line | LINE 経由の関係構築入口 |
| 補助 | file_download | リード獲得(後日育成) |
| 補助 | scroll 90% | 記事の読了率(コンテンツ評価) |
主要キーイベントは Google 広告にもインポートして自動入札の最適化に使います。コンバージョン計測が動いていない状態で Google 広告を運用すると、CPA 改善の判断材料が一切得られず予算を浪費します。
Google Tag Manager(GTM)でイベント実装を一元管理
GA4 のイベントを HTML に直接埋め込むと、サイト更新のたびに変更が必要になります。Google Tag Manager(GTM)を使うと、サイト改修なしで GA4 のイベント計測を追加・修正できます。
- GTM コンテナのインストール: サイトの <head> と <body> に GTM スニペットを設置(1 回)
- GA4 設定タグ: GTM 内に GA4 の測定 ID を設定する基本タグ
- カスタムイベントタグ: form_submit、click_tel、click_line、scroll などを GTM で管理
- 変数とトリガー: クリック要素・URL・スクロール深度などをトリガーに設定
- プレビューモード: 公開前にデバッグ可能
GTM が入っていれば、サイト改修なしで新イベントを追加できるため、改善 PDCA のスピードが大幅に上がります。WordPress サイトなら「Site Kit by Google」プラグインや GTM プラグインで導入が容易です。受託開発サイトでは初期実装段階で GTM を組み込んでおくと、後からの計測追加がスムーズになります。
流入元別の分析(集客レポート)
GA4 の「ライフサイクル → 集客」レポートで、流入元別のセッション・コンバージョンが見られます。士業サイトで重要な流入元区分は以下です。
| 流入元 | GA4 上の表記 | 士業サイトでの位置づけ |
|---|---|---|
| オーガニック検索 | google / organic | SEO の主軸。Search Console と連動して改善 |
| 有料検索(Google 広告) | google / cpc | 業務分野別 LP への流入 |
| ダイレクト | (direct) / (none) | 名刺・口頭紹介・指名検索など |
| リファラル | 他サイト名 / referral | 士業ポータル・紹介サイトからの流入 |
| SNS | 各 SNS / social | X・Instagram・LINE 公式 |
| メール | 各メール / email | メルマガからの再訪 |
流入元別の CVR 差を見ると、どの集客チャネルを強化すべきかが明確になります。例えば「オーガニック検索の CVR は高いが流入が少ない」場合は SEO 強化、「Google 広告は流入が多いが CVR が低い」場合は LP 改善や除外キーワード追加、といった打ち手につながります。
ファネル分析で「離脱箇所」を特定する
GA4 の「探索 → ファネルデータ探索」で、ユーザーの一連の行動の中で離脱が多い箇所を可視化できます。士業サイトの典型ファネル例:
- サイト訪問
- 業務分野別 LP 到達
- 料金プラン閲覧
- 問い合わせフォーム到達
- フォーム送信完了
各ステップの遷移率を見て、「LP → 料金プラン」での離脱が大きければ料金訴求や流れ説明の強化、「フォーム到達 → 送信完了」での離脱が大きければフォーム改善(項目削減・入力補助)に着手する、というデータドリブンな意思決定が可能になります。
プライバシー法令への対応
GA4を使う場合は、Googleの利用規約に沿ったプライバシーポリシーを公開し、Cookie等による収集とGA4による処理を説明します。外部送信規律は、GA4を入れたすべてのサイトに同じように適用されるわけではありません。まず、自社の会社案内などの情報発信なのか、規律の対象となる情報提供サービス等なのかを確認し、適用される法令とGoogleのポリシーに応じて設定を決めてください。
- プライバシーポリシーへの記載: Cookie 利用目的・GA4 利用・収集データ・オプトアウト方法を明記
- 外部送信規律の対象を確認: 対象となるサービスの場合は、送信される情報・送信先・利用目的を整理し、通知、容易に知り得る状態に置く方法、同意取得、オプトアウト措置の要件を確認して対応する。Cookieバナーを設置するだけで全要件に対応したことにはならない
- IP アドレスの取扱い: GA4 では IP アドレスはログ記録・保存されないため、UA 時代のような個別の IP マスキング設定は不要
- Google シグナルの判断: クロスデバイス計測機能。プライバシー観点で利用可否を判断
- データ保持期間の設定: GA4 の「データ設定」で最大 14 か月を選択可能
主な参照ソース
GA4 設計に関するよくある質問
Q. GA4 の設定は自分でできますか?外注すべきですか?
A. 基本設置(測定 ID 取得・タグ設置・自動収集イベント)は WordPress プラグイン等で内製可能です。一方、カスタムイベント(フォーム送信・電話タップ・LINE 追加)と GTM 設計、コンバージョン登録、Search Console 連携などは Web 制作・分析の知識が必要です。事務所規模・運用体制で内外製を判断します。
Q. GA4 と Search Console は両方入れるべきですか?
A. 両方を使うと、検索結果で見つけてもらう段階と、到達後に問い合わせへ進む段階を分けて確認できます。Search Consoleの検索クエリ・流入ページと、GA4の行動・キーイベントはそれぞれ確認します。連携しただけで検索クエリ別の問い合わせ率が分かるわけではありません。
Q. GA4 のデータはいつから貯まりますか?
A. 設置直後から計測開始されますが、安定した分析判断には最低 1 か月、できれば 3〜6 か月のデータ蓄積が必要です。とくに士業サイトはトラフィックが限られるため、月単位のトレンドで判断するのが現実的です。
Q. プライバシー法令への対応で必要なことは?
A. まずGoogleの利用規約に沿って、プライバシーポリシーにGA4の利用とデータの収集・処理を記載します。そのうえで、外部送信規律の対象サービスに当たるか、取得する情報や広告連携に応じて他の同意要件があるかを確認します。対象であれば送信内容・送信先・利用目的を整理し、採用する対応方法の要件を満たす必要があります。同意プラグインを導入するだけで法令対応が完了するとは限りません。
Q. データの保持期間は変更したほうがよいですか?
A. GA4 のデフォルトは 2 か月ですが、「データ設定 → データ保持」で最大 14 か月まで延長できます。年単位のトレンド比較を行う事務所は 14 か月に設定するのが標準です。なお、標準レポート(集客・エンゲージメント等)は保持期間を超えても表示されますが、探索レポートや BigQuery 連携には影響します。
計測で見えた問い合わせを、その先で取りこぼさない
GA4のイベント設計が整うと、どの導線から問い合わせが生まれているかを数字で追えるようになります。ただしGA4が見せてくれるのはフォーム送信やタップまでで、その後の返信の速さや対応漏れは計測の外側です。RenRakuはLINEとメールの問い合わせを1画面に集約し、未返信ステータスとカラータグで「まだ返していない相談」を明示します。顧客カードに経緯が残るので、広告やSEOで増えた問い合わせを事務所全体でさばける状態になります。GA4・GTMの実装やサイト側の改修そのものについては、TechSyncへのお問い合わせからご相談ください。
相談の確認・返信準備は、AIに任せる選択肢も
制度の確認や最終判断は職員の仕事。その前の「履歴を探す・資料を読む・返信を組み立てる」を、RenRakuとDotsのMCP連携で進められます。説明用の例として、記事から来た相談の会話とメモを確認し、返信の下書きと登録済みタグを残す運用です。許認可の可否や法的判断、行政機関への申請をAIが代行するという意味ではありません。
MCP接続はライトから利用できます。Dotsには対象・会社の案内・確認間隔または対応イベントを設定し、継続する確認・下書き・登録済みタグの整理を任せます。連携の設定と対象を確認する
送信は初期OFF。会社のAI管理画面とMCP接続画面の両方で明示許可した場合のみ、保存済み下書きを送れます。添付・CC・BCC付きは画面から送信。判断が要る対応は人へ戻します。
外部AIの契約・費用は別途。実行は利用枠や安全上の制約で停止・遅延する場合があります。
まず一件の下書きから試し、確認する人と例外時の対応を決めましょう。登録不要の返信準備デモを見る → RenRakuを14日間無料で試す
返信までの手数を、実際に減らしてみる
RenRakuはLINEとメールを1つの受信箱で受け、AI返信ドラフトが一次返信の下書きを用意します。ライトは月100回まで、追加は300回ごとに月500円(税抜)です。14日間の無料期間はカード登録不要です。
RenRakuを14日間無料で試す →クレジットカード登録不要。今の運用に合うか相談する
システム開発・Web制作のご相談は TechSyncへ
※ Google Analytics 4 の機能・UI・データ保持期間は Google の仕様変更により変動します。最新仕様は Google 公式ヘルプでご確認ください。プライバシー保護法令に対応した同意取得・Cookie 設定もあわせて整備してください。