行政書士のホームページは、作れば依頼が来るものではありません。それでも「どんな業務を頼めるか」「料金はどう決まるか」「どう相談するか」を確認できる場所は、紹介から来た人にも役立ちます。

開業時に大きなサイトを作るか迷うなら、まずは受けたい相談ひとつが、迷わず問い合わせに進めるかで考えましょう。この記事では、最初の構成と、制作・改善を依頼するときの確認項目をまとめます。

必要性は「相談者が何を確認するか」で考える

紹介を受けた人も、事務所名や専門業務を検索することがあります。そのとき、対応地域や相談方法が見つからなければ、紹介者に聞き直すことになります。ホームページは検索集客だけでなく、この確認にも使えます。

一方、広告、記事、SNS、紹介のどれを入口にするかで必要なページは変わります。「まず20ページ」「全士業が先にブログを始める」といった一律の構成は不要です。

最初にそろえたい、相談までの6要素

ページの要素相談者が知りたいこと
誰の何を支援するか自分の相談が対象か、対応地域はどこか
サービスの範囲何を任せられるか、自分で用意するものは何か
料金と条件税込・税抜、報酬と実費、追加料金の条件
事務所・担当者誰が対応するか、登録情報や所在地を確認できるか
相談から依頼まで何を伝え、いつ費用や依頼可否が分かるか
問い合わせ入口スマホで入力できるか、返信方法・目安は何か

デザインの前に、この内容が現状と合っているかを確認します。実績・資格・対応範囲は、確認できる内容だけを掲載してください。

サービスページは、読む順番を決める

取扱業務を並べるだけで終わらず、相談者が判断する順番にします。たとえば、ひとつの手続きを案内するページなら、次の流れです。

  1. 冒頭:対象となる人・地域・支援内容を短く示す。
  2. 自分に当てはまるか:相談が多い状況、確認が必要な条件を説明する。
  3. 依頼する範囲と費用:基本範囲、実費、追加時の扱いを示す。
  4. 進め方:相談、見積、契約、資料準備、手続きの順番を案内する。
  5. FAQと相談:よくある迷いを解消し、フォームへつなぐ。

「信頼と安心で未来を支える」だけでは、どんな相談ができるか分かりません。見出しは「○○の申請を、書類準備から相談できます」のように、実際に提供する支援を主語にします。

自作と外注は、価格だけでなく運用で比べる

確認すること自作する場合制作を依頼する場合
更新自分で変更できる時間・操作性があるか料金・業務案内を誰が何日で更新するか
問い合わせ送信・受信、迷惑送信対策を確認できるかフォームと通知先、障害時の連絡先が決まるか
管理権限ドメイン・契約・データを自分で保管できるか自社名義、管理権限、移管・データ引渡し条件はどうか
継続費用ツール・サーバー・追加機能の費用保守・修正・追加ページ・解約時の費用
計測閲覧から相談までを確認できるか計測対象・成果の定義・レポート内容が明確か

無料ツールでも目的に合えば使えます。独自制作でも、更新できない、権限が手元にない、フォームが届かないなら困ります。ツール名だけでSEOの優劣や信頼性を決めず、必要な運用を比較してください。

SEOは、ページ数より検索の目的と内容をそろえる

サービスページと記事は役割を分けます。「○○申請を依頼したい」にはサービス案内、「必要書類を確認したい」には準備の説明、と分け、関連するページ同士をつなぎます。同じ説明の地域名だけを変えたページを増やすのは避けましょう。

タイトル、見出し、本文、内部リンクを読者に分かる形にし、制度変更があれば更新します。GoogleはSEOスターターガイドで、ユーザーを第一に考えた分かりやすいコンテンツ等を案内しています。掲載順位や相談数が保証される施策ではありません。

事務所住所とGoogleマップは、実態とルールに合わせる

事務所情報は登録内容や実際の営業・相談場所と整合させます。自宅の住所公開が気になる場合も、住所を借りれば解決する、と判断しないでください。事務所の登録要件と、Web・取引で必要な表示、Googleの掲載基準は別です。

Googleビジネスプロフィールでは、住所貸しだけのバーチャルオフィスは対象外です。コワーキングには常設看板や営業時間中の自社スタッフによる顧客対応等の条件があり、客先訪問型の非店舗型ビジネスには住所非表示等のルールがあります。公式ガイドラインと所属会の案内をそれぞれ確認してください。

フォームは「置いた」ではなく「届く・分かる」まで確認

スマホでの入力、必須項目、エラー表示、送信後の案内、通知の受信を確認します。営業スパム対策は必要ですが、通常の相談を誤って止めない設計も重要です。

問い合わせ画面で個人情報を直接取得する場合は、原則として利用目的の明示が必要です(個人情報保護委員会のQ&A)。特商法の表示は取引形態・適用関係に応じて確認し、すべてのサイトに同じ表示一式が必須と決めつけないでください。

今のページから、相談につながらない原因を見直す

TechSyncでは、誰向けのページか、サービス・料金の伝わり方、フォーム、スマホ表示、計測まで含めたWeb制作・改修をご相談いただけます。見た目を新しくするだけでなく、相談者がどこで迷うかを一緒に整理します。

相談時は「現在のURL」「増やしたい依頼」「対応地域」「更新する担当者」「ご予算の目安」をお知らせください。原稿やページ構成が未確定でも、現状と目的から検討できます。

公開後は、相談までの途中を見て改善する

表示数やPVだけでなく、流入したページ、相談入口のクリック、フォーム送信・受信を分けて確認します。クリックは相談成立・成約ではありません。実際の問い合わせ内容と合わせ、狙った依頼が増えているかを見ます。

相談が増えて返信や確認に手が回らなくなったら、RenRakuとAIによる顧客対応の自動化も検討できます。まずは集客の入口、その次に対応の仕組みと、課題に合わせて整えましょう。

行政書士のホームページでよくある質問

無料ツールで作ると、SEOで不利ですか?

ツール名や制作費だけで判断できません。検索者に必要な情報、適切なタイトル・見出し、内部リンク、スマホ表示や更新のしやすさ等を確認します。検索順位は保証されません。

ホームページは、何ページ必要ですか?

一律の必要数はありません。相談者が対象業務・対応地域・料金条件・事務所情報・相談方法を確認できる構成から始めます。複数サービスがあれば、読者の目的に応じて分けます。

既存サイトの一部だけでも、TechSyncに相談できますか?

現在のURL、増やしたい相談、困っている箇所をお知らせください。サービス紹介・フォーム・スマホ表示・更新構成や計測など、目的から改修範囲を検討できます。

まず、相談者が判断できる1ページから

受けたい業務、依頼範囲、費用条件、相談方法をそろえます。公開後は実際に届いた質問をFAQや説明へ反映する。この小さな改善を続けられる構成が、作って終わりにしないホームページの土台です。

2026年10月17日、Googleの検索・ビジネス情報ガイドライン、個人情報保護委員会Q&A、消費者庁の通信販売広告の案内を確認し、制作・運用の説明と相談導線を更新。